砂漠の王国アグラバーに住む貧しくも清い心をもった青年アラジンと、その王国の姫ジャスミンとの恋模様を軸に物語を描く、冒険とロマンス溢れるディズニーミュージカル。
2014年3月の開幕以来、連日のスタンディングオベーションが続き、
週間興行収入も常にトップクラスに位置している『アラジン』ブロードウェイ公演は、
現代の観客からの圧倒的な支持を得る、その名の通りの大ヒットミュージカルです。
6月のトニー賞では、作品賞含む5部門にノミネート。
うち、最優秀助演男優賞を獲得しています。
『ホール・ニュー・ワールド(新しい世界へ)』 ―“自由”を求め、大いなる“希望”を胸に、“未来”へと向かうアラジンの物語―
ディズニーミュージカル『アラジン』は1992年公開の劇場版長編アニメーションを基に創作された舞台です。アラジンとジャスミンを軸に、ランプの精ジーニーや、王国の支配を企む邪悪な大臣ジャファーら数々の登場人物とのエピソードが織り込まれたストーリーは、冒険とロマンス、そして感動とエンターテインメント性に溢れています。
舞台化にあたり、作品のメインテーマ曲となる「ホール・ニュー・ワールド」などアニメーション由来の楽曲に加え、映画では用いられなかった未発表曲と、作曲担当のメンケン/脚本担当のベグリンによる新たな楽曲が計7曲追加され、観る者により深い感動をもたらします。
心の底から楽しませ、深く感動させていく――アラジンの恋と冒険の物語は、必ずや多くの日本人を「ホール・ニュー・ワールド(新しい世界)」へと誘うことでしょう。
アラジンの魅力
なぜミュージカル『アラジン』が、これほどまで観客に愛されるのか。それは何よりも第一に、この作品が、徹底的なエンターテインメント性に貫かれているからです。『アラジン』を構成する全ての要素が、観客を心の底から楽しませようというベクトルをもっているのです。
入念に練り上げられたキャラクターの魅力もその一つでしょう。舞台版では、原作となるアニメーション映画の内容を深化させるべく、キャラクター造型や心情描写、そして各々の関係性が丁寧に描き込まれています。これにより、物語はさらに奥行きある人間ドラマとなっています。
とりわけ、街の青年アラジン、王女ジャスミン、そして”魔法のランプ”の精ジーニー3人の心情や行動は、多くの観客に深い共感を与えるのではないでしょうか。なぜならば、彼らはいずれも”今の自分の立場”について疑問や失望を感じており、ここではない「新しい世界(ホール・ニュー・ワールド)」へ向かうための”自由”を求めているからです。
アラジンは、亡くなった母親が誇りに思うような立派な人間になりたいと願っているが、日々の貧しさから、盗みを止めることができずにいる。ジャスミンは、聡明で自立心が強いが、王国のルールに縛られている。ジーニーは、ランプをこすった主人に仕えるという宿命を背負い、そもそも”自由”が与えられていない。こうした彼らの境遇には、現代人の誰しもが向き合わざるを得ない自分自身という存在への問いが暗示されているように思えてなりません。
価値観が多様化し、様々な問題が複雑に絡み合う現代において、彼らのように自ら選択し決断し続ける人間の存在は、一種の眩さを感じさせます。ロマンスと冒険のファンタジーでありながら、アラジンもジャスミンもジーニーも、今を生きる全ての人々にエールを送り続ける極めて現代的なキャラクターであり、他方、それらを包括するドラマの奥底には、現代的なテーマと、新世界へと歩みを進めようとする未来的なメッセージが湛えられているのです。
アラジンのあらすじ
「自由」と「未来」を求める青年と王女、そして魔人。
神秘と魅惑の都・アグラバーで、「魔法のランプ」が、3人の運命を引き寄せる!
砂漠に囲まれた神秘と魅惑の都アグラバー。
その下町にアラジンという青年が暮らしていた。
貧しい生活のために、市場で仲間たちと盗みを繰り返し、衛兵に追われる日々。
だが亡くなったばかりの母親を思い慕い、いつかは真っ当な人間になってみせると心に誓っている。
一方、アグラバー王国の王女ジャスミンは、王宮での生活を窮屈に感じていた。
王から結婚を急かされているが、法律に縛られ、「王子」の位にある人間としか結婚できない。
聡明で自立心ある彼女には、それは耐えられないことだった。
自由になることを心から願う彼女は、とうとう王宮を抜け出し、街へと降りてしまった。
イベント名 | 劇団四季 『アラジン』 |
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開催期間 | ロングラン公演 |
最寄り駅 | 汐留駅 / 築地市場駅 / 新橋駅 |
会場 | 電通四季劇場[海] |
オフィシャル サイト |
劇団四季公式サイト |