もの繋ぎプロジェクト~コロナに負けない「もの繋ぎの輪」

もの繋ぎプロジェクト

1922(大正11)年創業の和菓子店「木挽町よしや」(中央区銀座3)。
歌舞伎座路地裏に佇む90年の歴史がある老舗和菓子屋さんです。
その「木挽町よしや」が4月2日から、「もの繋(つな)ぎプロジェクト」を展開しています。

同店の斉藤大地さんはプロジェクトを始めたきっかけについて、「コロナウイルス流行の影響で銀座かいわいでもたくさんの店舗や事業者がダメージを受け、倒産や閉店に至るところもある。当店はこれまでさまざまな店舗や会社のオリジナルオーダーのお菓子を作るための焼印を預かってきており、お世話になっているこの街のため、何かしたいと考えた」と話しています。

木挽町よしやのどら焼きを「銀座菊廼舎(きくのや)」の和菓子「冨貴寄(ふきよせ)」と交換したことに始まり、これまで、近所に住まいを構える落語家の金原亭馬生さんの手拭い、「銀座木村家」のあんぱん、「スズキフロリスト」のコチョウラン、「割烹 中嶋」のローストビーフなど、さまざまな品の交換が行われており、木挽町よしやの公式ツイッターでその商品や店舗を紹介することで大きな「助け合いの輪」を作ることを目指しているそうです。

プロジェクトは「コロナウイルスの流行が収束した頃」まで続け、最後の商品はその他の商品と共に国か東京都へ参加者の連名で寄付する予定ということです。

4月23日には「無印良品 銀座店」の間野弘之さんらスタッフが、無印良品のカレー28種類を木挽町よしやに持参しました。間野さんは「このプロジェクトに賛同し、参加店舗の皆さまや銀座の街のお役に立てたらと考えた。普段の生活に戻った際には多くの方たちと共に銀座を盛り上げられたら」と話しています。

木挽町よしや
歌舞伎座路地裏に佇む創業100年の歴史がある老舗和菓子屋。
先代の味と技術を守り、煉切で作る手のひらサイズの花ずし、果物かごなどの創作和菓子が名物。
朝から焼き上げるどら焼きは、しっとりとした皮と、最高級北海道十勝産小豆を使用し、甘さ控えめの餡が特長。

出典:銀座経済新聞